明日をも知れぬ世界で、朝を迎えることの幸せ。まだまだ幼く愚かな私たちですけれど、気付くことができるのですね。人間を信じたくなる作品。ありがとうございました。
ここ1、2年、ごぶさたちゅう。 コレクション、初めて知りました。
と、素直に思える傑作でした。テーマ性はもちろん、構成が見事。そしてこれらを生かす描写の上手さ。短いので、先入観なしでぜひ読んで頂きたい。
争いもなく喧騒もなく、優しい時間が丁寧に静かに流れていきます。彼らのそれまでの生き方を表すように。日常の何気ないことが、実は誰かの仕事によって支えられているということにも気づかせてくれます。…続きを読む
ささやかな日常を繊細な筆致で描き、終末世界を書きながらも希望は忘れない。人々の素直さや善良さがこの物語の基盤を作り、それは最後まで揺らぐことがないところに作者さまの優しさを感じます。もしも明日世…続きを読む
一話目の主人公は料理屋の店主だ。世界の終りが予告されている日、彼女は店を開く。やっと持てた自分の居場所。それでも、郷里の家族のことは気になる。美味しそうな料理とともにその心のゆらぎがあらわれたと…続きを読む
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