佃煮になった彼女の乾かない冬

常に水中にいるような
不確定な世界を揺蕩いながらとある世界を覗き見ているような
そんな不思議な感覚に陥りました。

彼女が佃煮に。

佃煮になった彼女が、彼女が佃煮になった主人公が、どうなるのか。

全ては閉じた瞼の裏に、他の誰にも確認できない場所に、それぞれの二人がいるのでしょう。

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