タイトルからも、にじみ出ているんです。現実にはヒーローがやってこないって。理不尽な社会で、やるせない思いを抱えながら生きていくしかないんだって。そんなこと、誰もが分かっているんです。苦痛を味わい…続きを読む
世界を救うために生贄になる少女。その詳しくを知っている少年。『罪悪感』『同情』『恋心』。少年が抱いていた感情は複雑で、一言では言えません。でも、それを巧みな心理描写で繊細に綴っています。こう…続きを読む
世界を救う英雄になった誰かの話、英雄に憧れた誰かの話、英雄に助けられた誰かの話。そうした輝かしい英雄譚が溢れるなかで、この小説は非常に異質です。物語は空に割れ目ができ、世界が終焉にむかうところか…続きを読む
世界の終焉が近づいた世界。辺りを漂っている有毒物質、通称『空のかけら』が充満している。適合者は定期的に選ばれ、世界を救う糧となります。世間的にはヒーローですが、内情を知ってる主人公にはそう思えな…続きを読む
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