第7回 角川文庫キャラクター小説大賞 優秀賞・読者賞W受賞 「姫君と侍女は文明開化の夢をみる~明治東京なぞとき譚」(伊勢村朱音名義) 角川文庫より「姫君と侍…
主人公の泉は自分の本心を表に出すことが苦手な女の子です。彼女はある日誰もいない理科室に、クラスで浮いていて、虐めの対象になっている真をみつけます。それから二人は、夕方の理科室で静かな時間を共有してい…続きを読む
この作品を手にする時、私は息を潜めて、そっと目を凝らします。主人公たちと一緒に顕微鏡を覗いているかのように。その瞬間、周囲から音が消え、目の前のプレパラートの中だけが世界の全てとなるのです。…続きを読む
見ようとしなければ見えない、それぞれのもつ特別な世界。勇気を出してそれらを覗き込んだ時、自分が元々もっていた世界と化学反応を起こして、ほんの少しだけ新しい世界が生まれる。それを繰り返していくこ…続きを読む
思春期。今思っても、なんだか特殊な時期だったと思う。そんな思春期特有の心情が、とても美しい文章で綴られています。懐かしいような、切ないような、そんな気持ちになるお話でした。思春期は、1日が長…続きを読む
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