概要
魔恨、それは小さな恨みの集合体
「あたしは間違ってないんだから。これは正義の執行よ!」ユリエは自分に絶大な自信を持っていた。迷うこともなく。立ち止まることもなく。彼女は思いもしなかった。そんな自分が周りの人間を傷つけて恨みを少しずつ買っていたことを。小さな恨みも積もれば、大きくなり、それは魔恨になってしまうことを。。。
おすすめレビュー
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- ★★ Very Good!!うすら寒い・・・
事実は人の数だけあります。情報がどこからどのように入ったのか、誰に聞いたのか、噂や断定的な批判など。真実は1つかも知れませんが、事実は真実ではありませんし、真実を知る者など、まずどこにもいないでしょう。本人の判断力もありますし、、、。
人間はまず全員、間違っていると、初期設定に書き込んでおいた方がいい、と言うか、既に書き込まれています。歴史が証明しているじゃありませんか?
間違っていない人間など、どこにも過去にも未来にもおりません。
この作品において大事なのは、そこにあるのではないかと思います。主人公は狂気に陥りますが、例えばの話、21世紀の東京23区に暮らして…続きを読む