事実は人の数だけあります。情報がどこからどのように入ったのか、誰に聞いたのか、噂や断定的な批判など。真実は1つかも知れませんが、事実は真実ではありませんし、真実を知る者など、まずどこにもいないでしょう。本人の判断力もありますし、、、。
人間はまず全員、間違っていると、初期設定に書き込んでおいた方がいい、と言うか、既に書き込まれています。歴史が証明しているじゃありませんか?
間違っていない人間など、どこにも過去にも未来にもおりません。
この作品において大事なのは、そこにあるのではないかと思います。主人公は狂気に陥りますが、例えばの話、21世紀の東京23区に暮らしていて、精神科医から診て100%あなたは正常ですなんて人間は、私は居ないと考えます。社会自体が、もう既に、狂っているじゃありませんか?
そこに適応するだけで、おかしくなるわけです。 100%正常ですなんて人間がいたらいたで、おかしいでしょう⁉️ 満員電車1つとってみたって、どうなんでしょうか?
しかし、この作品の狂気やタイトルに関する考察、描写は、浅いように感じられました。