第6話 あっちい音楽

 マイナー路線を突っ走る私。この「ミュージックスクエア」が好きになった理由が、あまりまだ世に浸透していない方々の曲が沢山かかる事。

 もう浸透しきっているジャニーズさんの曲、モーニング娘。さんなど、超有名な方々の曲はこの番組でほっとんど聴いたことがありません。言い方は乱暴ですが他の所でいくらでも聴ける。聴きたい聴きたくないに関わらずテレビで流れる。それがなかったのが私には返って良かったんです。それとも局側と何か協定があったのかな。


 大学生になった時。またまた衝撃を受けました。

「BRAHMAN」というバンドの曲を聴いてゾッコンに。ここで初めて「●●のファン」と言えるアーティストさんが出来たと思います。

 アルバム「A MAN OF THE WORLD」を聴いたとき、世の中にはこんなにエキゾチックな音楽を作る日本人がいるんだと感動したものです。


 この頃はまだ世間一般では有名ではなく、スカコア・メロコア・ラウド系(ジャンルはよくわからん)を聴いていた人たちの中では超有名でした。

 私は見かけが地味で大人しいので、好きだというと大層驚かれました。彼らを知っている人から見た私は「BRAHMANを聴く人には見えない」とのこと。まあ、この周辺のファン(キッズと呼ばれてた)の中には結構過激なことする人もいますしね。私はライブにも行かないし、そもそもイヤホンで静かに音楽聴いてるネクラなので……。




 好みの変化としては、アニソンの時は女性ボーカルばっかり聞いていたのに、ミュージックスクエアを聴くようになって男性ボーカル率が多くなってきました。当時大人気だった浜崎あゆみさんや宇多田ヒカルさんの曲もかかりましたが、そちらは特に気にならず。


 段々ひねくれものになって行きます。アーティスト名を人に話すと当時は「誰?」と言われる人ばかり。で、後々になってみんなが知るようになると「へっへっへもっと前から知ってるぜ」と心中で得意顔をするような恥ずかしい人が出来上がり。


 そしてバラードなどのゆったりした曲より、BPMの速い曲が好き、アップテンポの曲が好き。これはかなり極端で同じアーティストでも聴く、聴かないがハッキリ別れました。

 

 BRAHMANの影響からどんどん派生していきバンドが特に好き(聴き専)。

 Hi-Standardやバックドロップボム、ザ マッドカプセルマーケッツ、レンチ、きりがないからやめます。

 ★彼らのすべての楽曲を聴いたわけでないのであしからず

 


 で、それらを友人に話して聴かせたら「見かけによらずアッチいの聴くんだなあ……」と珍しいものを見るような眼で見られました。

 


 マッドカプセルマーケッツはその音圧に圧倒され、今もたまに聞きます。残念なことに現在活動されていません。

 友達にある一曲聞かせたら「何、工事現場みたい!」と言われたハードコアパンク。このとき発症したハーコー好きは別の形で後々顔を出すことになります。



 また、この頃ヒップホップもブームになり、リップスライム、キックザカンクルー、そしてミクスチャーロックバンドと呼ばれるスケボーキング、ドラゴンアッシュ、オレンジレンジなどなども聴くようになってきます。

 今でこそ「こういうジャンル」みたいに区分けをしてくれている音楽専門家がいてネットでもすぐ知れるからいいですが、当時から情報弱者だった私は彼らを何と説明していいかわからず困ったものでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る