第4話 サブカル音楽
今でこそアニソンは一ジャンルとして成り立ち、テレビでも声優さんが活躍しております。
が、私の頃はまだ少し市民権を得ていない部分がありました。アニソン聴いている人はオタクみたいな雰囲気があり、また絵にかいた通りの人が学校に居たのも事実。
折しもロックや小室サウンドが絶大な支持を得ていた時代でございましたので、とくに学校内でも明暗はっきりしてたかもしれません。
松宮さんのラジオが終わってしまい、何を指標にしていいか分からなくなった私はまたラジオ番を漁り始めました。ラジオなら何かやりながらでもできるし。
そして見つけたのが「マルチメディアカウントダウン」(通称ドリカン)という番組。なんだろう「まるちめでぃあ」って……?
でもまあカウントダウンっていってるんだから、みんなが知ってる有名な曲も流れるだろう。
……ところが思っていたのとは違いました。
今やカツオの中の人富永みーなさんと椎名へきるさんの声優コンビの
「サムシングドリームス」
「マルチメディア~」
「「カウントダウーン!」」
という掛け声で始まるサブカル系に特化した楽曲の音楽番組だったのです。
アニメなら少しは知っておりましたが、ここに出るアニメは自分が見てるのとちぃとばかり違うぞ……。
アニソンっていっても、なんかカッコいいじゃない!!
ノリもいいしテンポもいいし、two-mix(高山みなみさん)や林原めぐみさん、横山智佐さんなど、歌も上手いし、普通のポップスと変わらないじゃないか、とアニソンを見る目が変わりました。
ゲームソング、キャラクターソングもかかる中、古いアニソンも特集でかかる機会もありと、ここでも松宮さんのラジオのような回顧の楽しみがありました。
「スラムダンク」のように、それまでアニソンと関係ないようなアーティストさんが名を連なるようになったり、声優さん自身が歌手活動したり、正直ここらあたりから変わってきたのでは??(勝手な推測)
関係ないけど今思えば美少女大ブームで声優さんの活躍の場もどんどん広まっていきTVにも出るようになっていきました。垣根がちょっとずつ低くなっていった感じ。堀江由衣さん、田村ゆかりさんらもこの番組から出たんだよなあ。凄いなあ……。
そして社会現象を巻き起こすことになった「ヱヴァンゲリヲン」。
最初の頃こそ「オタクがみるアニメ」みたいに壁作られていましたが、次第にこれを見る生徒の増えたこと。あとガンダムの主題歌もちらほら。
文化祭とか体育祭の準備日に音楽流して作業していると誰かがかけて、少し自分の中で安堵したものです。
私もエヴァは面白くてはまりました。物語より音楽が気に入っちゃって、サントラ買いましたし、抜粋してカセットに入れてずっと聞いてました。その後MDプレイヤーに切り替えてもしばらく聞いていました。
ドリカンの放送は土曜の深夜11時~12時。翌日日曜だしイヤホンで夜更かししながら聞いてましたね。
でもやっぱりラジオですから雑音も入ります。録音したとしても気に入った曲は綺麗な音で聞きたくて、とうとう「レンタルショップ」でカードを作って綺麗な音で聴くようになりました。
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