SkyDriver in the Rain

僕は毎年、この時期になると空を駆ける夢を見る。その空はいつも鈍色で、冷たい雨が降り注ぐ。
それでも僕は、必死に空を駆ける。

理由はただ一つ……

僕は、彼女に聞きたいことがある。そして、伝えなければならないことがある。
ようやくこの日を迎えることができたんだ。今年こそは、何としても彼女に会いたい。

今年の天気は、どうだろう。
僕たちを阻む雨は、降りやんでくれるのだろうか。

こちらの小説は、あまがえる企画様（https://ruanthe3rd.wixsite.com/amagaeru/blank-9）の同題異話企画へ参加させていただいている作品です。