きみが明日も生きてくれますように。

作者 此見えこ

827

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★★★ Excellent!!!

 他人が自分の欲しいものを持ってるのなんて、この世の中では当たり前なのでしょう。彼女は欲するがあまり本当に欲しいものを見失ってしまったのでしょう。
 吐き出した言葉は、もとに戻ることはない。彼の心には彼女の言葉が一生残ることでしょう。
 彼らの未来がどうか明るいことを祈ります。

★★★ Excellent!!!

 まず、きれいな★777を崩してしまってごめんなさい。私がレビューすることでこの並びのいい数から★780になってしまったのですけど、第26話あたりを読んでからなんというか呆然としてしまい、続きを読むことでこの物語の中から出ていきたくないという感傷を引きずったままどこにも行けないので、言葉にさせてください。
『読み終わった後もずっとこの物語の中にいたいと思った』というのは恋愛小説のベストセラーである『君に恋をするなんて、ありえないはずだった』のオビの文章なんですが、まさにそれです。どころか、続きを読んで終わらせたくない。似たような経験なんてまるでしたことがないのに、強烈に共感して世界に没入してしまう―――これって、ちょっとやばいことだと思う。きっかけはやはり『ちくっとした痛み』なんですよね。人生は一度きりで、"失敗"は未来の糧にはなるけれど取り戻すことはできない。加えて、あの時ああしなかったら今頃は……っていう想像力もあいまって、作中で受け取った痛みはずっと、小さな棘として胸の奥に刺さったまま残り続けて、フィクションの中の出来事にもかかわらず、まるで実体験のように共感してしまう。これを書いている今、まだ身体の奥がしびれています。"痛み"を表現するのがとってもうまい。おかげで忘れられない物語になりました(まだ半分程しか読んでいないのに……笑)。書籍買います。続きは……数日経って気持ちを落ち着かせてから読みます。だって書籍があれば何回も読めるし。そうなりゃ物語はもう私のもの。最後に、失礼ながら身も蓋もない感想を。此見えこやべえ。小さな痛みをありがとうございました。

推します。

★★★ Excellent!!!

読み切った今、しにたくなった。

読み始めたとき、主人公に深く感情移入し、そして妬んだ。しにそうになった。

読み進めたとき、登場人物の想いがなだれ込んできた。しにたくなった。

読み終わったとき、この物語を生きる彼ら彼女らの幸せを願い羨んだ。しにたくなった。

読み終わって、しにたくなって、そして生きたくなった。

★★★ Excellent!!!

 貴方は正直者?じゃあ読むべきだ。
 貴方はひねくれ者?じゃあ読むべきだ。
 誰が読んでも最高。何故ならそう決まっているから。
 この物語は詳細を読者の想像に任せる。それはつまり、基礎となる流れは作者の手中にあるということだ。
 この流れが最高だから。誰が読んでも、どう解釈しても、最高なのだ。
 さらには読者を飽きさせない工夫が目白押しだ。一話毎に気持ちが右往左往させられ、時折挟まれる意外な展開にスクロールする指が止まらない。
 そうした工夫が散りばめられるのは、高い文章力のなす技だと思う。
 是非初めの一行を読んでみてほしい。それで十分だから。

★★★ Excellent!!!

初めてレビューなるものを書くのでドキドキでしか無いのですが、あまりにも素敵だったので……(〃ω〃)

毎回、え?そっち行くの!?この後どうなっちゃうの!?もどかしい!!!とハラハラさせられる展開と、登場人物たちの楽しいやり取りが、とても上手くて、更新されるのが楽しみでした!
どうもありがとうございました😊

★★★ Excellent!!!

人間は感情と欲望の生き物だ。
醜いところも、汚いところもあって、でも、だからこそ愛おしい。
そう思わせてくれる傑作だった。

この作品は高校生の男女――主人公の幹太とその幼馴染の七海、幼馴染が恋に落ちてしまう卓、主人公のことを好きになる季帆、この4名の関わり合いを主軸に展開される。
ラブコメ、ではない。終始シリアスな恋愛ものであり、青春ものでもある。
と同時に、七海がなぜ幹太をさしおいて他の男性と付き合うことになったのか、なぜ柚島に行きたがったのか、また季帆がなぜ幹太にあれほど献身的に(自己犠牲的に)ふるまうのか、張り巡らされた謎が物語を駆動し、それらが少しずつ明かされる様はさながらミステリのようでもある。

一話読み進めるたびに、読み手はああでもない、こうでもないと想像を巡らせる。
それが合っていたとしても、間違っていたとしても、思い悩んだひとときは至福の時間だ。
そして最後まで読み終わったとき、すべての謎が明かされたとき、待っているのは怒涛のように押し寄せるカタルシス。
すべてのピースがぴたりとはまり、きれいな一枚絵になる、ジグソーパズルの完成に似ている。



もちろん、ただ話の筋がいいというだけではない。

まず、文章がべらぼうに上手い。
掛け合いばかりが続くような文章ではない。
情景描写、心理描写にも余念がない。
だが、表現過多に陥ることなく、適度に省略を入れて余韻を感じさせつつ、読み手の読解力に委ねる。
その結果、地の文と台詞のバランスが絶妙で、さらりと読める。

テンポがいい、とひとことで言うのは簡単だ。
しかし、その陰には並々ならぬ推敲の努力があるはずだ。
もしそうでないとしたらそれは、天賦の才、としか言いようがない。
そんなことさえ感じさせる筆致だ。

お話のボリューム感もいい。
話が途中で脱線することもなく、物語の本筋を最後まで過不足なく書ききっている… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

受験が終わったので一気読みしてしまいました。
えこ様の作品は初めて読んだのですが、読むのが少し辛くて、でもそれ以上におもしろくて。

幼馴染として何年も寄り添ってきた主人公とその幼馴染の思いの差がとても寂しく、ここまでおさまけ(?)だと思えるのも珍しいなと(笑)

登場人物がみんな何かズレていて、私としては最初少し怖いという印象も持ち、もっとドロドロした話になるのかとも思いましたが、とても綺麗で、個人的には最後の少し心に引っかかる感じも心地良くて、

ただ甘々な話になるわけでなく、色々乗り越えて色々なことに気づいて人として成長していくところがとても好きだなと感じました。

コメント欄の考察なども含めてとても楽しい時間を過ごせました。

★★★ Excellent!!!

仕事中にも関わらず、続きが気になりすぎてイッキ読みしてしまいました。
切なさと優しさがつまった恋物語です。
「死にたい」その言葉の重み、いや厚みを感じます。羨望、健康、死にたい、生きたい、どれも言葉に厚みがあって、ストンと胸に落ちてきました。
これが無料で読めるなんて本当にラッキーです。書籍でじっくりもう一度読みたくなる。そんな一作です。

お星様の数は伊達じゃない!!
おすすめです。

★★★ Excellent!!!

人はみんな、この世に産まれた瞬間から、自分の足で
生きていけるようになっていかなければならないんです。

だけど子供のうちは未熟で向こう見ずだから、どうしたって
自分本位にならざるを得ない。
そうしないと生きていけないので。

このお話に出てくる子たちも、幼くてまだ判断が未熟ゆえに
知らずに他人を困らせたり、悲しませたり、そうやって失い続けながらも
学んで、活かして、別の何かを得て戻らない過去に折り合いをつけていくのです。

人を好きになることの本質とか、他人のために生きるということが
どういうことなのか、あらためて見つめ直させられます。
(作者さまの他作品もまた、そういう気持ちになります)

★★★ Excellent!!!

片思いをしていた幼馴染みのキスシーンを見てしまい、ショックを開けているところに“ストーカー”が接触するところから物語は始まる。
そこから、主人公の、周りの人たちの、物語が広がり、葛藤、決断、揺るがない想いが段々と見えてくる。
内容が濃く、読了後満足感がある。

キャッチコピーから笑いあり涙ありのラブストーリーかなぁ、と思ったが、全くそんなことなかった。
しっかりと書かれた心情描写、台詞から伝わるそれぞれの考えていること、場所の“設定”。
言葉選びも丁寧で、軽めの文章だけどすんなりと入ってくる。
全てにセンスを感じる。

色々な思いが交差するこの物語を多くの人に読んでもらいたい。