元医療系の五十代。読み専。緑内障と老眼。調子のいい時だけ無理くり読みますが短編だけかな。心理描写のしっかりした人間ドラマ好き。言動根拠に納得のいくもの。美しい…
蕾が花開くとき、彼女の人生の幕は閉じる。それは単なる時間切れか。それとも満足したからなのか。あるいは、彼を解放するためか。答えは彼女の頭蓋の中。我々にはそれを想像することしかできない。
「書かなければ死ぬ病気」に罹った先輩と、彼女に焦がれる主人公の恋と奇妙な共同生活の物語。淡々と物語を紡ぐ先輩と、それを黙々と支える主人公。病はどうなっていくのか。想いは伝わるのか。先を知…続きを読む
書き続ける運命の、病。そんな彼女をひたむきに支える「僕」。ここには、私と、君と、物語しか無い。先輩の台詞が、胸に響く。最後の桜の、美しさ。こんなにも理解されて、魂を込めた作品ごと愛さ…続きを読む
非常に美しい文章と描写で綴られる、とある物書きの女性とそれを支える男性の物語です。久しぶりに憧れの先輩に会った主人公が、「いま、何してるんですか?」と問えば、彼女はこう答えます。「死ぬ準備、か…続きを読む
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