その花を、二人が並んで見ることはない

短編、さらりと読める物語でありながら、一本の映画を観たような重厚な物語。

彼女を蝕んだ花を、それと同じ花が現実世界にも咲き誇る様を、彼女の携帯に掛かってきた番号を、彼はどんな気持ちで見つめるのか。

息を止めて一気に読み干してしまうような、そんな苦しくも美しい短編です。

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