母の思いを辿りながら末来を切り開く成長物語

高校生の未咲は母親・美冬を亡くしてしまう。
父親の情報はあまり遺されておらず天涯孤独となった彼女は母の友人・小幸に支えられながら自ら歩みだす……。

連載中「16 芽吹く想い」読了時点のレビューとなります。

非常に洗練された文章で、軽いノリの小説というより文芸作品といった印象です。
このまま書店に並んでいても違和感なしの丁寧な描写、なにより主人公の精神的成長が嬉しい作品です。

極度な無理をせず、自身の立場と気持ちに正直な未咲は読者にとって等身大であり、大変共感できる感性を持っています。
母が遺した秘密を追いつつ、そこだけに囚われず、進路や恋に悩み、光を追い求める姿には勇気と希望を感じます。

また、「スナック・ゆき」に時々現れる羽崎。
どんな形の未咲との関係が明かされていくのかとても楽しみです。
志賀くんとの恋の行方も。^-^

完結まで更新を追っていきます、執筆頑張ってください。

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