第24面 夢から醒めた私

私は夢を見ていた

叶うのだと思い上がり

叶うはずのない夢をずっと見ていた


夢が叶わずに

年齢だけを重ねていった


周りを見ると私だけ置いてけぼり

みんな、それぞれの道を

地に足をつけて進んでいた


わたしは囁く

そろそろ叶わない夢から目を覚ます時だよ

もういい加減に諦めよう

他の道を探そう


私は逡巡する

今までの努力を無駄だと言われたようで

どうしょうもなく虚しくなる


何もかも壊れればいいと

何もかも消えればいいと


心の底から込み上げる

黒い感情が私を染めていく


わたしが必死で囁く

他の形でも夢を叶えることが

出来るかもしれない

だから、堕ちていかないで


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