第10面 トラウマを抱える私
怒鳴る声が嫌い
舌打ちする音が嫌い
イライラと煙草を吸う姿が嫌い
物に当たり散らす姿が嫌い
すべてが私のトラウマを呼び起こす
それらを聞くだけで、見るだけで
不安になり、気持ち悪くなる
わたしは囁く
消えない傷、見えない傷が
じくじく痛むよね
忘れられたらどんなに楽だろう
その囁きに私は答える
忘れることが出来ない
どうしても記憶の底から
恐怖が湧き出てくる
…忘れたいよ、全部
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