第7面 私と言葉の刃

夢を見た

昔の怖く、悲しい夢を見た


私が言葉の刃で斬り付けられ

傷つき、倒れ伏した夢


苦しかった、怖かった

言葉がここまで人を傷つけると知って

善意の言葉も悪意の言葉に聞こえた

私は言葉を発することが出来なくなった…


わたしは囁く

怖くない、大丈夫だよ

わたしがいるから

悪意の言葉ばかりじゃないよ

善意の言葉もたくさん向けてくれてたよ


わたしの囁きに、私は安堵する

私自身が言葉の刃を使わないように

慎重に、丁寧に言葉を発しようと思う


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