第21面 私と誕生日
私は365日の中で誕生日が一番大嫌い
私が生まれた日
生まれてよかったと思えることは
ほとんどない
親不孝だと思うが
なぜ私を産んだのだろう…
なぜ私なのだろう…
1400兆分の1の奇跡で生まれた
健康で普通に生活出来る幸せな奇跡
たくさんの奇跡の中で私はいる
それでも自分の誕生を
心からは喜べない
わたしは囁く
私が誕生日を喜べない分だけ
わたしが幸せの奇跡を噛みしめるよ
私がいるからわたしがいる
誕生日、おめでとう
言われても嬉しくないかもだけど
生まれてきてくれて、ありがとう
私はその言葉に
少しだけ救われた気がする
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます