第26面 私とアルバム

私はアルバムをめくる

幼稚園、小学校、中学校、高校…


どのアルバムを見ても

何も感じない


何が楽しかった、嬉しかった

どの行事が好きだった


年齢が下がるにつれて

記憶に霞がかかり

思い出すことを拒否する


わたしは囁く

心を守る為に記憶が曖昧なんだよ

もう忘れていいよ

何も思い出さないで…


私は静かにアルバムを閉じる



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