第14面 見猿聞か猿言わ猿を通す私
私は見たくないことから目を背け
聞きたくないことから耳を塞ぎ
面倒だから何も言わずに口を閉じる
見猿聞か猿言わ猿
ことわざ通りに
自分に都合が悪ければ
相手の欠点を見ない、聞かない、言わない
わたしは囁く
相手と向き合うことは必要なことだよ
欠点と向き合わなければ
本当の信頼関係は築けないよ
私はわたしの問いに答える
見ること、聞くことまでは我慢出来る
でも言うことは出来ない
相手に欠点を伝えてしまえば
今の都合の良い関係が崩れてしまう
程よい、互いを慰め合うような
今の関係が心地よい
だから、私も自分の欠点から目を背ける
相手の欠点を黙認しているのだから
そちらも黙認してほしい…
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