リズムよく綴られる文章、それ自体がメロディのように心地よい。

エンジェルと呼ばれる女神が破壊した世界から
記憶鳥という鳥たちが「歌」を届けるために旅立つ冒頭。
途中からがらりと文体が変わるのが面白いです。
短いセンテンスで綴られる記憶鳥たちの描写を
歌のリズムのように楽しんで、辿っていく楽しさと、切なさ。
読み続けることに喜びを感じる物語といえるでしょう。
できれば紙媒体で読みたい小説です。頁をめくる手にもリズムが宿りそう。

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