第7回 角川文庫キャラクター小説大賞 優秀賞・読者賞W受賞 「姫君と侍女は文明開化の夢をみる~明治東京なぞとき譚」(伊勢村朱音名義) 角川文庫より「姫君と侍…
この物語は、文学を研究するためにスイスに来た女性の物語です。会社勤めをし始めた恋人と、実学ばかりを見てきた母親の言葉が、私にも言われているようで胸に突き刺さりました。けれど、「一人前になるんだ」…続きを読む
実に秀抜な旅行紀であり成長紀である。手に取るように把握できる情景描写、離陸と着陸で入れ替わる主人公の人生、そして白紙そのものの未来。 祝福を惜しまない。
煩雑を極める留学準備。研究者の主人公と会社員の彼との感覚のズレ。そして空港ダッシュの緊迫感。描かれているのは、留学先に向かうフライトとそこにたどりつくまでの回想――なのですが、なんでしょう。手に…続きを読む
全部一気に読みました。きわめて新鮮。そして、読みやすい。言葉選びも巧みで、テンポもいい。主人公の心情、焦り、邁進さが丸裸で伝わってきます。設定に目立った抜かりもなく(何様)、完成度は非常…続きを読む
もっと見る