佐原荘に春が来る。今日も高らかに、鐘の音とともに。え、お玉の音?

どこにでもあるような、平和な下宿は佐原荘。アットホームと呼ぶには、なかなか濃すぎるスキンシップが魅力。

誠実だけれど、いささか不幸体質――もとへ苦労性の駿くん。
下宿の食事を作ったり、切り盛りするのは愛花さん。
二人の、平凡? かつ温かな日常は、少しずつ未来へ向かい始める。けれども未来という言葉が、いつでも良いことを指しているとは限らない。
そこには解決すべき問題があった。

真面目に愚直にものごとを進めようとする駿くんと、どんな空気も一撃で明るく塗り替えてしまう愛花さん。
二人ならきっと、乗り越えていけることでしょう。
合言葉はそう、「おっ玉で、おっ玉で、キンコンカーン!」