聖戦の極み戦乙女。

シィヤァァァァァァァァルウィィィィィィィデャァァァァンンンンスッ、マケイボォォォォォォゥゥゥゥッ!!(おちつこう

蒸気機関と錬成技術が発達した世界で、可憐少女の姿を宿した機械人形乙女たちが、己が宿命や醜い人間の意を背負いながら、一対一の決闘を繰り広げるだとぅッ?

最高じゃあないか……(何かを押し殺す落ち着きかたもやめよう

物語は、創造者たる若き天才錬成技師レオンの為に、彼の作りしオートマータであるアーデルツが利権うずまく「決闘遊戯グランギニョール」に参戦・敗北し、再起不能な状態で主のもとに運び込まれるところから動き始めていきます。

すべては息子の才覚を己の意のままにすべく悪辣な手管で暗躍する自分の父親マルセルの奸計であることは重々承知の上で、30年間、五感を奪われたままただそこに存在させられるだけであった「魂」の依り代を、レオンは自分の感情に動かされるようにして、破損したアーデルツに「移植」することを決意します。

そして、別人として甦った最強の戦乙女……エリーゼ。彼女もまた、主とその居場所たる孤児院を護るために、「決闘」の場へと己が意思で臨んでいくのでありました……

宗教・政治に絡む人間模様や、19世紀を模した古き良きスチームパンク的世界観、「ドライツェン・エイワズ」に代表される「武装」と「場」と「思考」とを最大限利用するタクティカルな戦闘シーン、臨場感を浴びせかけつつもどこか叙情的な描写など、見所はたくさんあり過ぎてこの「ドライアイ・レイワズ(令和の乾燥眼球症)」こと私の角膜がさらに乾燥を帯びていく……(そこは要らなかったな……惜しいー

死(METH)を、“E"inhauen(打破)して、真理(”E”METH)をッ!!

これは、そんなお話です。

もっと言うと、褐色の柔らかツン修道女カトリーヌが、100日後にレオンにデレるまでのお話です。(本当にごめんなさい。ボケないと目が乾くんです。

と、とにかく一言一句に息づく蒸気感が込められ漂う良質の物語世界へ、さっさと飛び込みなさいなんだからねっ!!(様★式★美

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