アーデルツはもう戻らないけれど、、

高い技術を持つ練成技師でありながら、戦闘用コッペリアを製作するピグマリオンとなることを拒否し、孤児院付属の小さな診療所で医師として働く道を選択したレオン。
彼が錬成した唯一のオートマタ、心優しいアーデルツは残酷な戦闘競技『グランギニョール』に参加し、たった一回の戦闘でとりかえしのつかない損傷を受けてその魂は失われてしまう。
埋葬のための修復を依頼されたレオンは、嫌悪する父親の策略に導かれるようにして、別人の魂、かつて無敵のコッペリアだったエリーゼのエメロード・タブレットをアーデルツの肉体に移植して復活させる。
ふたたび彼女を引き寄せる苛酷な戦闘に、今度は勝つことができるのか。。。
中世と近代と超科学が同居する世界観と、一見冷淡なエリーゼを含めて、個性的な登場人物の描かれ方が鮮やかでとても魅力的です。

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