心臓は頭の中の石のようだ。

中世ヨーロッパの人々は、頭痛の原因を「頭の中に石があるからだ」とみなしていたそうだ。
この主人公にとって、心臓は大事な臓器だそうだが実際、この頭の中の石とほぼ変わらないのではなかったと思う。
心臓を奪われても恋人のことを想う気持ちは変わらないし、死ぬときの気持ちも、普通の人間となんら変わらない。
むしろ心臓を奪われてラッキーだったのではないかと、なんとなく考えさせられてしまう。心臓を奪われることで主人公はダイビングができるようになった。海の壮大さを知ることができた。
望みとは違う方向に行っても、自分なりの幸せを築けているならそれでいいと私は考えてしまうのだ。なぜだろう?今回はそれを考えさせられるお話でした。

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