画面の向こうに存在する【ヒト】への想い

amazonで買い物をし、pay payで決済し、TwitterやFaceBookで見知らぬ人と繋がる現代において、私たちは『向こう側にいる人』という存在を意識しなくなっていったのだと、この作品を読んで常々思わされた。
例えば決済にも人が関わり、入会審査も人の手によって行われる。
amazonだって商品を発送する人がいて、受け取る人がいる。
TwitterをはじめとするSNSもそれは例外ではなく、むしろ人と人とのつながりが壊れやすいものの一つではないだろうか。
距離感がつかみづらかったり、人間性が苦手だったりで、ブロックされてしまうなんて日常茶飯事だ。それでも私たちは「ネット上でのつながり」だからと妥協している。
誰かが「ネットの向こう側にも人がいることを忘れてはいけない」と言っていたが、そう考えるとレスバやマウンティングといったものは本人たちの本性が剥き出しになってしまうものだ。
「ネット上でのつながり」とはいえ、その向こう側にはユーザーという人間がいる。そのことを忘れずに行きたいと考えさせられる作品だった。