水色と髪フェチは震えて眠れ

Twitterでご縁があったので読むことに。淡々とホラーといった様子が起きることなく、普通の日常が展開されて「普通の小説だな」と思っていたところに不意打ちで鳩尾パンチを喰らわされた……。
まさに小説とは設定の面白さや斬新さではなく、見せ方だと改めて思わされた。
この作者の方はホラーは初めてだそうだが、私が好きなホラー作家さんの作風にどことなく似ている気がしたのは気のせいだろうか……?
淡々とおそろしい出来事を書く手法なのだろうか。新しい書き方をこの小説で教えてもらった。
淡々と書くことで画面の向こうにいる読者は、語り手の口調にさえ恐怖感を覚えてしまうのだ。「いや語り手さんも怖くないの?」と。
まさか初めて書かれたジャンルの作品で新しい書き方を教えてもらうとは……!
感謝感激でいっぱいだ。