救済のためのキセキ。

 機械仕掛けの大時計がランドマークの科学都市サブリエ。電子端末が発達したこの街には懐古症候群(トロイメライ)と呼ばれる奇病が潜んでいる。患えば「魔術師」がその人間を殺しに来るという。娼館で働くラナは同じ娼婦のシェリルが懐古症候群を発症したと気づく。そんな折に現れたのがミステリアスな客・アランであった。

 EP2を読み終わった直後の感動から抜け出せそうにありません。物語の構成、読みやすく頭に入ってくる美しい文章も魅力的ではありますが、叩きつけるかのような盛り上がりに衝撃を受けました。散りばめられた伏線が集束していく、「もしかして?」と思っていたものが繋がっていく。そういったゾクゾクとした展開力に脱帽です。引き込まれて好きしか言えなくなります。

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