神さえも恐れるだろう、その奇跡に乾杯!

懐古症候群(トロイメライ)と呼ばれる奇病が流行るサブリエの町。
娼婦として働くラナにはアランという客がいて……。

連載中「EP3 3. もう少しの間、傍にいてほしいってだけだよ」読了時点のレビューとなります。

科学と魔術が共存するこの世界の設定が大変魅力的です。
娼館に在りながら自身と光を失わない少女ラトラナジュ。
突出した魔術師でありながら彼女を無償の愛で包みこむアラン。

二人の恋愛ならぬ絆を中心に物語がぐるぐると回転しながら進んでいきます。
まるで映画、それももしかしたらダークファンタジーと思えるような退廃的で救いの薄い部分があり、ミステリーの要素もあります。

特に気に入ってるのは詠唱。
この作品で最も光る要素の一つだと思いますし、すごく気に入っています。
ラナが成長して術を使っていく様子も見ものです。
巡る世界のカラクリも……。

タイトルにある「プレアデス」が本当に謎であり、だからこそ追い求めたくなる。
この世界が如何様にあり、何処へ向かおうとしているのか。
完結まで決して目が話せない物語です!

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