それは文字数ではなく、話の中味の充実という圧倒的な作者の力だからです。 一つの歌を主として進んでいく戦線を是非お薦めしたいです。
主人公が歌った通りに戦場が現実になってしまうのが奇妙ですが、そこがまた反戦を訴えている秀逸な作品です。文章も程よく、読後感がなんともいえません。ぜひ読まれることをお勧めします。
国を個人に例えた時、拳骨に当たるのが国軍だろうか。「いざ!」となればどうにもならない。ゲンコツ自体に意思はいらない。どんな掃き溜めの中でも命令に従い、粛々と事を為す。それだけ。そんなゲンコツ自体も一皮剥けば、笑うし泣く。そんな彼らの喜怒哀楽が、皆さまの何かを揺すると思います。
我々は今、「カクヨム」と言う名のコンテンツに集い、作品を書いて読んでいる。弾丸と爆薬が人の命を容易く蹂躙する。それは既知の、周知の事実。しかし、諸君はもう一つ知っている。人の持つ力とは、それだけでは無い。そしてその力は時に私達を嘲るのだ。本作を読んだあなたは、スヴェータ氏の他の作品を見て欲しい。力の威力がより一層理解出来る事だろう。
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