第3話 願いごと、ひとつへの応援コメント
葵と朔也のやりとりと、そのときのふたりの心理描写がとても丁寧ですね。主人公であるふたりに好感が持てるので、今後の展開が楽しみです。
作者からの返信
二人ともが少々真面目すぎるところがありますので、好感が持てるとのお言葉、大変うれしいです。
第1話 月のかたちへの応援コメント
空に浮かぶ同じ月を、異なる場所、異なる境遇にいる男女が見上げる様子を、美しく描かれていますね。ひとつの語り口調で複数の人物を登場させるとき、ともすると誰の物語かわからなくなってしまいますが、丁寧な構成のおかげで、すんなりとお話が入ってきました。彩瀬さんの技法の高さが窺えます。
葵・朔也をとおしてふれられた「仕事」に対する考えかたは、これまでのご経験が活かされているように感じました。
続きはゆっくりと楽しませていただきます。
作者からの返信
丁寧なお言葉、ありがとうございます。
これを書いた頃は、一話の中に男女それぞれの視点があるのは、読者の混乱を招くので、ネット小説では敬遠されるらしいことを知らなくて。
W主人公のつもりだったので、こんな形になってしまいました。
すんなりとお話が入ってきたと聞いて、ほっとしております。
以降、お楽しみいただければ光栄です。
第8話 戸惑いの先にあるものへの応援コメント
仁美さん、はやい!ドラマ化するなら私の中では貫地谷しほりのイメージ。
作者からの返信
こちらの手を離れ、仁美はぐいぐいと動いてくれました。
そのおかげで、この物語は進行したといえるでしょう。
第4話 むすんで、ひらいて、つないでへの応援コメント
胸がキュンとします(〃ω〃)まだ読みたいけど時間が……。また明日のお楽しみにします。
作者からの返信
わー、胸キュンありますかね。
現代恋愛系の物語をきちんと書いたの、この作品が初めてだったんですよね。
そう言っていただけて、安心しました。
第3話 願いごと、ひとつへの応援コメント
素敵です(*⁰▿⁰*)この、穏やかな携帯のやりとり……キューンときます(〃ω〃)
作者からの返信
月夜で始まったこともあり、派手さはなく、ただひっそり静かに、じんわりと進んでいくような、そんな進行を目指してました。
なので、穏やかと感じていただけたならば、すごく嬉しいです。
第10話 これからへの応援コメント
前話の感想で『望月』について触れましたが、実は『葵』の方にも意味があったのですね。それを活かした、上手い展開です。
全体として、素晴らしい物語でした。四話だったか五話だったか六話だったか、もう覚えていませんが、途中からずっと「どういうレビューを書こうかな」と考えながら(その下書きを先に用意しながら)読んでいました。でも最後はどうなるのだろう、と少し不安でしたが、その時点で想像していた以上の、綺麗な終わらせ方でした。
個人的に、物語は「終わり良ければすべて良し」だと思っており、でも「安易なハッピーエンドは白ける」とも感じるのですが、この物語は、私の好みとしては100点満点の『終わらせ方』でした。
作者からの返信
あまりにも有名な「月が綺麗ですね」を改めて調べた時に、「月が青い」説を知りまして。ラストの二人の会話が浮かびました。
そのゴールに向けて、ひたすら書き連ねた感じです。
私が物語を書くにあたって一番神経を使う箇所が、「はじまり」と「おわり」、それぞれの一文です。
どんな風に幕を開けるのか。
そして、どう閉じられるのか。
正解はないでしょうし、究極的には「好み」でしかないのですが、鳥川さんにとって「好み」であったことは幸いです。
自分の好きなものを書いて、同じものを好きな人が受け取ってくれたらいいなーと思って、書いています。
この作品が鳥川さんに届いたことが、今、とても嬉しいですし、こうしてお言葉を頂戴して、幸せに満ち溢れております。
各話へのコメントと、さらにレビューまで頂戴いたしまして、嬉し恥ずかしで、井戸に向かって叫び出したい気分です(笑)
丁寧なお言葉の数々。本当にありがとうございました。
編集済
第9話 それは光のようなへの応援コメント
>「――わかってる。えっと、望月さん」
この場面で、今更のように思ったのですが。
『望月さん』って、良い名前ですね。望む月。あるいは漢文的に「月を望む」でしょうか。
>知らない人だからこそ話せたのに、実は身近にいた、顔見知りだったなんて――
顔も知らない相手と交流していたつもりが、実は知り合いだった……。これ、WEB小説の読み書きをしていたら(感想の書き込みや返信をしていたら)、誰にでも起こり得る話なんですよね。こういうテーマの物語をカクヨムのような場所で読むのって、それはそれで奇妙な面白さがあるな、と思いました。
作者からの返信
この作品は、「小説家になろう」で個人ユーザー様の企画に参加させていただいたものです。
企画の要項として、「月・氷・幻想という言葉の中から、いずれかを絡める」ことになっており、男性を氷上としたので、女性に月を当てようと考えました。
月の字が入る名字をと考えている中、浮かんだのが「望月」
キッカケは、そんな程度でした。
ところが、「望月」は「満月」の異称であると後から知りまして、ぞわりと粟立ったものです。
加えて今回コメントをいただき、ああ、これは朔也にとっての「望むモノ」でもあったのだなーと気づきました。
色んな意味で、すごい名付けになっていたようです。
>顔も知らない相手と交流していたつもりが、実は知り合いだった
これって、楽しくもあり、怖いことでもあると思うんですよね。
生まれた時からネット環境が存在する世代とは、見解の相違もありそうですが……。
今の時代ならではのネタかなーと思って書いた出会いですが、ひと昔前なら「文通」でしょうか。
もっとも文通の場合は、住所がわかっているので、ネット上よりはまだリアリティがありそうです。
第8話 戸惑いの先にあるものへの応援コメント
仁美さん、二話の時点でもキーパーソンに思えて『脇の登場人物も理解力があって』と書き込みましたが、あの時点で私が想像していた以上のキーパーソンでした(笑)。
作者からの返信
実は、書いた方としても、ここまで活躍するとは思っておりませんでした(笑)
完全に想定外だったのですが、メイン二人があんな感じなので、仁美が動いてくれて助かったところです。
第7話 月の裏側への応援コメント
スマホケースの話が出てきたところで、正体判明の手がかりになるのだろうなあ、と思っていたら、同じ回の中で早速。
こういう感じでサクサク物語が進むところが、この作品の魅力の一つですね(第二話で仁美が「月が綺麗ですね」「死んでもいいわ」を解説する場面でも感じましたが)。
もちろん、感情の機微みたいな部分は『サクサク』ではなく、しっかりと描かれているので、その対比もあると思うのですが。
作者からの返信
あまり長い物語にする予定ではなかったこともあり、サクサク展開です。
おかげで冗長にならず、スムーズに進行されたようにも思います。
人によってはジレジレ具合を楽しみたいかもしれないのですが、魅力と言っていただけて、ホッといたしました。
編集済
第6話 夜に語りてへの応援コメント
ここで以前の「私の方こそ、喜んで」で返すのが、良い感じですね。「月が綺麗ですね」「死んでもいいわ」のやり取りに似た、美しいセンスを感じます(登場人物二人に)。そして、あえて地の文で「以前に言われた言葉を……」みたいに指摘しないのが、これまたセンスあるなあ、と感じました(今度は作者のセンスの良さを)。
あと、二十歳と三十歳という年齢差に戸惑う登場人物を見て。自分も28歳の時に7歳年下の異性と付き合ったことがあったなあ、と昔々の個人的な経験を思い出してしまい「こういうのって気になるのは年齢差もそうだけど、むしろ年齢比の方が気になるかも」と考えてしまいました。
作者からの返信
挙げていただいた点は、読んだ方が、かつてと今で変化した「距離感」を感じていただけたらなーと思い、同じ言葉を、今度は男女を入れ替えて使ってみました。
お褒めの言葉を頂戴し、なんだかもぞもぞしております(照)
年齢に関しては、どうなんでしょう。この辺りは、人によって感じ方が様々あるかと思いますので、難しいところですよね。
ただ、二十歳の女の子が「三十歳の人とネットで出会ったよ」というと、直に会うのは止めとけ、って第三者は言いたくなると思うのです(笑) その年齢すら、本当かどうか定かじゃないですしね。
第4話 むすんで、ひらいて、つないでへの応援コメント
中盤にあった『本来あるべき姿』という言葉に、生きた人間としてのキャラクターを感じました。
確かに、ここまで読んできて、この人物ならば「止めておいたほうがいい」と促しそうな人物設定に思えます。でも、時には『設定』にそぐわない行動をするからこそ、人間なんですよね。そこで性格設定通りの行動ばかりしてしまうと、キャラが生きたキャラではなく記号キャラになってしまう。かといって、あまり設定と矛盾した行動ばかりすると「設定が破綻している」と感じられてしまう。この辺は作者の匙加減なのでしょうし、そこが巧みだからこそ、この作品の登場人物たちは生きたキャラになっているのだろう、と改めて感じました。
作者からの返信
葵はともかくとして、朔也の方は、当初予定していたよりも、ずっと生真面目な性格になってしまいました。(シビアで冷めた人が、ヒロインとの関わりを経て変わっていく予定でした)
ここまで書いていく中で、自然に変化してしまったのですが、違和感のない言動だと受け止めてもらえたのであれば、今こうして描かれている朔也で正解だったのだと思っております。
第2話 まほうのコトバへの応援コメント
どんな作品だろう、第一話だけ読んでみよう、と作品をクリックしたところ、第一話だけでは済まなくなりました。読者をグイグイ引き込む魅力のある物語とは、こういう作品のことを言うのでしょうね。
真面目な性格のメイン二人にも好感が持てますし、脇の登場人物も理解力があっていいなあ、と感じました。これならば、余計なもどかしさは感じずに、かといって、ご都合主義にもならない程度に適度に物語が進みそうに思えますので。
作者からの返信
>第一話だけでは済まなくなりました。
一話切りが多いといわれるWeb小説において、これほどありがたい御言葉はないのではないでしょうか。
「引き」などは考えていなかったのですが、続きを読んでみようと思えるものになっていたことを、嬉しく感じております。
第10話 これからへの応援コメント
いよいよ最終回、と今日を迎えました。さびしさより、少しだけ楽しみな気持ちがまさり、結びのお話を読ませていただきました。
葵・朔也双方の視点で語られる量・質のバランスはお見事で、終始、ふたりの主人公を見失うことはありませんでした。穏やかな語り口で読者を惹きつけるあたりに、彩瀬さんの技量の高さを感じます。
ひとりの読み手としての思いは、レビューでお伝えしますね。
すてきな物語をありがとうございました。
これからも応援しています。
╰(*´︶`*)╯♡
作者からの返信
W主人公のつもりで書きましたので、各視点のバランスをお褒めいただき、安堵しております。
読む人によって、どちらを主と捉えるか違いそうなのですが、書いた方としては、どちらか一方が、という意識はなかったので。
レビューのほうにも素敵なお言葉を頂戴し、嬉しいのと恥ずかしいのとで悶えております(笑)
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。