純粋で一途な恋愛。人は過去があるから今がある。

人を好きになることは、日常の些細な出来事が多いと思います。

地球滅亡の危機とか、過激な刺激の中ではなく、日々送る生活の中にある出来事の中で自然と芽生えるものが多いと思います。そんな地味で小さい切欠こそが、あなたの人生を変える。変わったことさえも認識できない現実。

本作は小説を書くという事を題材の中で本質は上記にあると思いました。

私達が過ごしている日常にこそ物語はあり、幸福もそこにあるような気がします。


主人公の「めぐり」はとても真摯な女性です。
彼女の生い立ちを読んでいくと、その純真な心に惹かれるでしょう。

11万字には詰めきれない、家族の愛情や友達などの大切さ。
そこにある誠実さ。


その一途で一心な想いが、美しく丁寧に描かれていました。
どのエピソードもストレスフリーなスラスラとした書き方は、作者様の技量に震えます。さらに、視点変更や一人称と三人称が混在している文章。なのに読みやすい。どのキャラクラーがどう感じているのか。どう思っているのか。まるで作者様の手の平で踊っているような感覚にさせ感じました。


創作物というのは、作者が経験したこと。それと、どう向き合っていくのか。


私はそう感じました。
あなた、どうでしょうか?

純愛を貫き通した本作。
主人公の想いに涙するはず。

真っ直ぐに生きていく。それがとても大事なんだと思いました。

どうぞ、一読推奨作品です。

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