【「ノベリズム」にて契約作品連載中。河出書房新社「5分シリーズ」に短編1作品収録】 学生時代にはウイルスの研究で博士号をとり、研究者として働いていた時期も…
山奥の村に蚕について調べに来た学者が、養蚕業の若者から話を聞いている内に……というお話。これを映像で見る勇気が出ないほど、生理的嫌悪を催す描写も抜群なのですが、それだけでなく〈月も出てなくて、夏だ…続きを読む
養蚕業を営む男性の語りで話が進みますが世界観に入り込みやすいです。山奥、養蚕業、納屋、井戸。 昔、合掌造りの家屋の養蚕業の見学をしたことがある自分には、そのワードで薄暗い日本家屋が想像できまし…続きを読む
釣りの餌に蚕の蛹がある。例外もあるが、主に淡水魚を釣る時に使う。人間にとっても食用となる。なお釣り餌としては単にサナギという。 そんな蚕は戦後になってからとんと見られなくなった。山奥の民家で、た…続きを読む
《蚕》とは民俗学に密接した神の虫です。東北では《おしらさま》ともいわれ、昔から信仰されています。信仰を始めると生涯拝み続けなければならず、信仰をやめたり祀りかたがそまつになったりすると、一族に祟り…続きを読む
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