選考方法を暴くシステム。あえて言おう、短編にこそ意味がある、と!

 カクヨムコンというと、多くの方々は、短編ではなく長編の方に関心が高いのではないでしょうか。
 まず選考方法からして、短編は「読者選考によるランキングを参考に」という、やや曖昧な書き方になっているからです。

 私自身は、昨年度の手応えから「結局は短編の方も読者ランキング準拠ではないか」と感じていましたし、中間選考通過に必要な星の数なども勝手に想定していました。しかし私の予想ラインをこちらのデータに照らし合わせると、今年の通過数はかなり少なくなってしまう。これはおかしい。ならば「短編の方も読者ランキング準拠」は見当違いであって、読者ランキング的には下位の作品からも大量に、きちんと選考委員が選んでくださるのだろう、と考え直すことができました。

 ただし、これも現時点での予想に過ぎません。本当のところはどうなのか、それは中間選考の結果が発表された際に明らかになるでしょう。
 応募要項に書かれていた「読者選考によるランキングを参考に」がどの程度『参考に』だったのか、こちらのデータによって暴き出されるのです!

 曖昧だった選考方法を確定させるデータ。そう考えると、短編についても調査されていることこそ、この資料の素晴らしい点だと思いませんか?

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