スコップと三世洞見の鏡
kanegon
第1話 はじめに
カクヨム3周年記念選手権 ~Kakuyomu 3rd Anniversary Championship~
略してKAC。全角ではなく半角(超重要)。
お題に合わせて48時間以内に10本の短編を書くというシャトルラン企画でした。
一本でも参加したみなさま、おつかれさまでした。
なんらかの形で受賞した方、おめでとうございます。
皆勤賞を達成できた方、おめでとございます。
ま、私も10本完走させていただきました。
と、いうわけで、お疲れ様会に参加させていただこうと思います。
KAC1からKAC10まで記事を分けてみようと思います。
まずは、参加の経緯から。
といっても、特筆すべきようなもんでもないのですが。思い出せる範囲で理由を複数書き連ねてみると。
単純に、ラ研企画などもそうであるように、お題小説を書くのが好きなこと。
シャトルラン、という締め切りで追い込んだ書き方をやってみようと思ったこと。
同時に、マグネット!の方で、会話文短編コンテスト、というのが3月11日から3月27日まで実施されていて、条件的にそれに便乗したら両方に出せる作品を書けるのではないか、と思ったため。
どんな投稿サイトでもそうですけど、ただ作品を投稿するだけではなく、相互交流をしなければ意味が無いので、これをきっかけに交流の幅を広げたいと思ったこと。
実際に参加してからは、カクヨムにある12のジャンルのうち、なるべく多くを網羅してみたい、というのもモチベーションの一つとなりました。
さすがに、なんらかの賞を取れると楽観視はしていませんでした。また、皆勤賞の500円分図書カードというのも、まあ大した額でもないしそんなに欲しいわけではないけど、皆勤賞という称号というか名誉はちょっとだけ欲しかった。また、皆勤賞を目指す、という形なら、途中で辛くなっても頑張って最後まで頑張れるのではないか、と参加する前の当初は思っていました。
でもこれってよく考えたら結果発表まで含めると一カ月がかりの企画だったんですね。過ぎてしまえばあっという間だったなあ、と。
ヨム、の方について。スコップ的なことをしてみようかと。
今回のKAC企画、1200字~4000字という手軽な文字数で書けるのと、単発参加も可能でチャンスは10回ということもあり、多数の参加がありました。
1つのお題あたり概算500作品と考えると、10のお題で5000作品。公式発表で5542作品だとか。
その中で私が読んで、それなりに面白くて★を付けたのがKAC1からKAC10まで全部合わせて現時点で約100作品。
5000分の100。つまり2パーセント、の観測範囲でしかないということ。
読んだけど★を付けていない作品もあるので、実際にはもうちょっと多いけど、それにしたって少ない。 (←計算間違っとった。直しました)
そんな狭い観測範囲なので、スコップとは言っても、どうしても既に知り合いの人の作品と、興味のあるジャンル、ランキングやレビューなどで目についた作品から読むことになってしまうけど、ご了承ください。
鏡で自らを省みる反省会
自分もいちおう10本書くだけは書いたので、その反省会をやってみようかと。
自作のステマですよ、はい。
個別作品の反省のその前に、全体的な反省から。
自分は、他の参加者さんよりはだいぶん時間的余裕があったはずですが、それでも毎回作品をアップするのはギリギリでツラかった。
全体として、進め方がマズかったと思う。今にして思えば、ですが。
お題が発表されてから、ネタ出し。アレもできるな、こんなのはどうだろうか、などと迷っている間に時間が過ぎてしまう。
例えばホラーを書くのが得意ならホラーで書くという具合に、何か自分の得意ジャンルで書く、という基本方針を定めておいて、どうしてもホラーで書くのが難しいお題が出てしまったら他のジャンルを検討する、という方向性が良かったのではないか。
ここに関しては、「どうせなので、12あるカクヨムのジャンルのうち、できるだけ多くを網羅したいので、毎回別々のジャンルで挑戦してみたい。その方が創作の幅も可能性として広がるかもしれない」と思ったため、一番最初に「ジャンル決め」というフェイズが増えてしまったのが失敗要因だったようにも思います。ジャンル網羅という目標がモチベーションになった要素はありますが、縛りとしては厳しかった。
48時間だと、迷って考えている時間自体が惜しい。考えるよりも前に脊髄反射で書くくらいじゃないとアカン。最初に思いついたアイディアで、だいたいいいんじゃないかと思います。
ネタ被り、については、過度な心配をしないことも大切かと。
500作品出てくるということは、当然ネタ被りは発生するんじゃないでしょうか。例えば最後の三分間だったら、当然カップラーメンネタは誰でも思いつく。
カップラーメンならカップラーメンで、自分の得意分野に落とし込んで、どう個性的にするか、を考えた方がいい。
ネタ被りを避けるために時間と労力を使ったら、それで48時間が又削られる。
同時に、マグネット!の方の会話文コンにも参加するために会話文縛りで作品を書くというのも、縛りとしてキツい反面、モチベにもなったし、作品の方向性を絞る用途としては役に立った。あまりに自由度が高すぎると何を書いていいのか分からなくなってしまうので、お題とか制限が多少あった方が書きやすいのは事実だと思います。
練り込み、も捨てていい部分だったと思います。48時間制限じゃ大した練り込めないし、仮に時間があって練り込んだとしても、大した良い作品を書けたわけではない。まあ実際に、時間制限に追われて練り込みの無い作品オンリーになりましたけど。ついでに言えばギリギリ投稿が多かったせいもあり、基本的に誤字脱字チェックの推敲もしていません。まあ、誤字脱字等もありますけど、まずは勢いで書いて、とにかく完成を優先させるのが大事だとは思いました。だから書き散らし作品でしかないけど、こういう企画ではそれでいいんだと思います。
カクヨムの企画とマグネットの企画の両取り狙いでレギュレーションを合わせて書くという方針を立てたわけですが、同じことを考えている人も多数いるんだろうなあ、と思っていました。だけど意外や意外、自分の観測した範囲では、両方に跨って作品を出しているのは自分だけだったような。
まあ、それもいいでしょう。つまりそれは、自分は独自性を出せたということのはず。
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