第4話 KAC3 シチュエーションラブコメ
聞き覚えの無いワードが出てきた。
シチュエーションラブコメとは何か?
具体例として、アニメ放送中のかぐや様が出ていたので、まあなんとなく理解した、はず。
ただ、今回のお題は一言でシチュエーションを説明できるもの、というシチュエーション設定が難しいのか、参加者の間ではかなり物議を醸している様子でしたし、苦戦した作品も多かったように思います。
そんな中で上手いと思った作品をスコップするとしたらこちら。
発明上手の月英さん 左安倍虎 さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888810101
ラブコメお題でも中国史ものを貫いて来るとは。
諸葛孔明の三顧の礼という有名なエピソードをラブコメという形で上手く味付けしていていい感じ。作中に登場する発明の内容が楽しいです。
続いて自作。反省というよりは自画自賛。
巫女衣装を脱がさないで kanegon
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888827283/episodes/1177354054888827289
ジャンルは当然ラブコメ。以下ネタバレ込みのため作品本編閲覧の後でお願いします。
JKの全身にお経を墨書する、というネタは、以前に考えていたことがあるものでした。
というのも、タカテンさんが (伏線回収した)、第4回カクヨムWeb小説コンテストに応募していた作品、『書道とは死ぬことと見つけたり(仮)』を読んで、こんな展開が出てくるんじゃないかと私が予測したものでした。いや、結局作品内にはそういう展開は出てきませんでしたが。
で、話を戻すと、全10作を書いたKAC企画の中で、今回のシチュエーションラブコメが、自分の中では一番快心の出来だったと思います。他の参加者がシチュエーションラブコメ、というもの自体に苦戦している中で、超自画自賛ですわ。
まず、お題であるシチュエーションラブコメ、の定義をきっちり満たしている。
お寺の息子vs神社の娘!
ひとことでシチュエーションを説明できている。
今回出展された500オーバーの作品の中で、シチュエーションがひとことで説明できて、それでいて読者に対して分かり易く興味を引ける作品がいくつあった? そう考えると自作はシチュエーション設定の時点でかなり秀逸だと思っています。
ジャンル設定も当然ラブコメですから、カテエラとか、フクロウの時のような相性選択失敗は無い。
マグネット!との重複参加のために縛りを設けている会話劇ですが、それもシチュエーションラブコメとの噛み合いも良かった。
ラブコメのお約束である、ちょっとえっちっぽい展開も、指を握られて恥ずかしがるシーンなどに盛り込んでいるし、タイトルが巫女衣装を脱がさないで、なので、ヒロインが巫女衣装を脱ぐかどうかの攻防で、読者に期待を持たすことができているはず。両親が海外旅行というラブコメのお約束も盛り込んだ上で、それもただ旅行に行かせるだけでなく、その部分を仏教王国とすることでお寺vs神社のシチュエーションならではのギャグとして昇華させている。
僧衣で運転とか除夜の鐘に苦情などといった社会で言われている時事的な問題もさらっと風刺として盛り込んでいる。盛り込みといえば、お遊び要素ですが、別の自作『ソールレイヴ・サガ』に登場する何かがちょっとだけゲスト出演していたりする。
『ソールレイヴ・サガ』の名前が出たので自分の好みをぶっちゃけておくと、巫女が好きなんですよね。カクヨムに掲載している作品、あるいは他の投稿サイトに掲載している自作にも、巫女が出てくる物が多いです。あと、なぜか賢者もよく出てくる。本作に出てくる主人公のお寺の息子も、ある意味賢者の変奏といってもいい。そういう意味では自分の好みを存分に盛り込み、かつ自分らしさというか個性も出しているはず。
秘かに仕込んである伏線も上手く決まっている。あと、全体としてはいちおう起承転結構成になっていて、短編作品としては整った形となっている。なんといっても最後のオチがストンときれいに落ちている。
ラブコメとしてはラブ要素がやや薄かったかなという感想を持たれるかもしれないが、一年九カ月後のクリスマスの約束をしているところでヒロインの好意を描いたので、ラブコメとしても十分のはず。
もちろん、この作品だって48時間制限の中で書き散らしたものだけど、そうとは思えないくらいハイクオリティなものが書けた。超自画自賛。
だけど単なる偶然の産物でしかないですわね。他の作品はそこまでにはならずホントに書き散らしといったクオリティやし。
ラブコメは決して得意ジャンルというわけではありません。ラノベを読んだりアニメを観たりする分には楽しいけど、自分で書くのはかなり難しい。今までもほとんど書いたこと無かったはず。今回はたまたまお題やレギュレーションが噛み合わせが上手く行った感じですが。
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