第10話 KAC9 おめでとう
このへんになると、ぼちぼち次のお題を予測して準備している人が出てきたような気がします。予測は当たっていたのだろうか?でも多分、第10回の予測を当てている人はいなかったように思う。
そして、第9回のお題ですが、おめでとう、と、ありがとう、が混在して混乱するという風景も見られたようですが、前回の三周年に続いてのおめでとう。
三周年の時にお祝い的なネタをやってしまった人にとっては、シンプルでありながら逆にシンプル過ぎてやりにくいという形になってしまったと思います。
そしてKAC9のオススメ作品ですが。こちら2作品、公開時間に注目です。
烏餅 @eri-far- さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889007243
公開日2019年3月27日 12:26
We are Born. 菖蒲あやめさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889005989
公開日2019年3月27日 12:36
この2作品、お題が発表されてから私が最初に開いた2作。投稿時間の早い作品の中からたまたま目についたものを開いたのですが。
両方とも、むっちゃレベル高い。
レベルが高いだけでも感嘆ものですが、投稿時間が尋常じゃない。お題が発表されてから30分そこそこでこのハイクオリティ作品が出てきている。
ウィーアーボーンの方は以前から練り込んでいたSF設定を使っているようですが。それにしたって、おめでとうお題にぴったり合っていて、お題小説として文句のつけようもありません。
ていうか、時間をかけて練り込んだとしても、ウィーアーボーンの水準のSFは私には書けそうにないですわ。
ましてや、いつも通り48時間制限があるわけです。ああだこうだ悩んでいるヒマは無い。
だけど、この2作に並ぶレベルの作品は私には到底書けそうに無い。
その諦観があったので、ノンフィクションに行こうという決断に繋がりました。
おめでとう、題材であるからには、何か良いことをネタにしないといけない。となると、カクヨム12ジャンルの中ではミステリーは相性悪そうですよね。殺人事件とか物が無くなったとか、そういう事件を扱うものだから。そういう意味では元々ミステリーをそんなに読まず普段から書かない自分にとっては、ミステリーは回避する、という選択肢しかなくなってきた。
で、自作紹介に行くその前に、最初に読んだ2作以降に読んだKAC9作品から良かったものを。
KAC9: 璃唱の朝 鍋島小骨さん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889017275
鍋島さんは何を書いても上手いようだ。ミステリ、近未来SF、現代異能ファンタジーなど、色々なジャンルを手がけていて、どれも一定以上の高いクオリティを保っている。
本作品は、仮想東アジア戦国時代もの風の何か、ということで、恐らく本人的にはかなり苦し紛れだったのではないかと思う。だけど、おめでとうお題ということで割と正攻法の政略結婚を取り上げて、しっかりと爽快なラストで締めている。
さて自作。
笑いと涙の午後占い kanegon
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889012346/episodes/1177354054889012362
ジャンルはノンフィクションです。
以下は本編閲覧後に読んでください。
ここまで8回の復習をしておきます。
KAC1 紅月の残照 異世界ファンタジー
KAC2 理由無き戦い SF
KAC3 巫女衣装を脱がさないで ラブコメ
KAC4 竹簡と兎毛筆と吃音の韓非子 歴史
KAC5 縁結びの鬼 ホラー
KAC6 合成樹脂のシンデレラ 現代ファンタジー
KAC7 ハロウィンだウエエエエエエエイ! 現代ドラマ
KAC8 後期ハウスキーパー 恋愛
なんだかんだいって上手い具合にジャンル網羅を視野に入れて攻めてきたと思います。それこそ、フクロウの時にホラーやっておけば良かった、程度の後悔はありますが、普通に小説として書けるジャンルはここまでで大体使った。
カクヨム全12ジャンルのうち、残っているのは4つ。
ミステリー
エッセイ・ノンフィクション
創作論・評論
詩・童話・その他
……これ、ミステリーと童話を書けば、いちおう全部小説で12分の10を網羅できるけど、その二つはハードル高すぎて無理ゲーなんですが。
そこを回避するとなると、エッセイとか評論とか詩とか、普通の小説じゃないのを何か書かなければならない。
恐らく、ここまでKACシャトルランに参加してきた人の中には、どうしてもやりにくいお題が出てしまった時とか、時間が無くて厳しい時などに、エッセイに逃げたという人もいるだろう。もちろんそれだってダメじゃない。
まあ、いずれにせよ、皆勤賞が無い中で何かをモチベーションにしようという場合、マグネット!とは無関係に会話劇を貫くのが一つと、全12ジャンル中10を網羅する、というところになるわけです。
じゃあ会話劇で書けそうなものは?
というところで唐突に思いついたのが、北海道の民放ラジオ (←先日イベントに行ったラジオ局です。伏線回収)で平日のお昼前に放送している、午後占いです。
どうせ先着の2作ほどの良作は書けないんだし、午後占いをネタにしてノンフィクションということにしてしまおう。ワイなんて頭ええんや。
ということで、できたのが本作品です。
おめでとう、お題としては、ちょっと引っかけただけですね。特筆すべきものは何も無い。
書き上がってみると10作中で唯一の2000字未満となりました。書き始めが早かったこともあって、すぐに完成して今までの8回と違って時間的余裕を持って投稿しました。
ノンフィクションですから、良いも悪いも何もありません。
あえて自画自賛する要素を探すとすれば、ノンフィクションではあるけど、あくまでも会話劇という形を貫いたところ。ですかね。
で、この午後占い。ノンフィクションと謳っている通り、本当に放送されているんですよ。
もちろん、本作品は、かなり盛っています。それでも、ごくたまになんですが、すごいのがマジで来るのです。
先日、4月4日にも、また極めつけにキレたやつが来ました。
「天秤座のあなた。運気が悪いので、仕事を退職するのもいいでしょう。まずは。……すみません、この後、書いていないので分かりません」
「えええ? 退職? それは、よっぽどですよ。それで、まずは、何をすればいいんでしょうか?」
「ラッキーポイントは書いてあります。●●と○○です」
「天秤座さん、まずは、何をすればいいのか分かりませんが、ごめんなさい」
といった感じでした。なお、次の日は天秤座が一位でした。このへん、びみょうにバランスを取っているはず。
この作品は、牧野 麻也さんのエッセイの中でもご紹介いただきました。ありがとうございます。
KACと私。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889092933/episodes/1177354054889199302
さて。今回は短い作品になったこともあり、余裕を持って投稿できました。
ということは、次のお題を予測して、今のうちに準備しておけば楽できるはず。
最後のお題は、カクヨム、になるであろう。そう予測している人も多い。
ということで、第10回のお題発表前に、私はカクヨムというお題を当て込んで執筆を開始しました。
それが……
まさか、あんなお題が出るなんて、想像していませんでした。
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