第10話 お題:おめでとう
【KAC9】おめでとう
編集部より
***
お題は《おめでとう》!
おかげさまでカクヨムは3周年。みなさまからたくさんの祝福の言葉をいただきました。とてもありがたいです。
ということで思いつきました!今回はド直球なテーマでいきたいと思います。
テーマが「おめでとう」の小説・エッセイを投稿してください。ジャンルは不問!大事なタグ付け(KAC9)をお忘れなく!
***
お題発表時に『ありがとう』だった気がするんだよね……発表後すぐにお題を確認し、ずっと頭ん中で
ありがとうありがとうありがとうありがとう……
って唱えてたし。
また『ありがとう』をお題にしたKAC9も読んだ気がする。
後々お題を再確認し『おめでとう』になってたから、寝不足もあり頭ん中が──
おめでとうありがとうおめでとうありがとうありがとうおめでとうありがとうありがとうありがとうありがとう……ん?
──となってた。
暫く、ありがとうとおめでとうが混在してしまい、どっちでネタ考えてたのか分からなくなるぐらいでしたよ。
さて。
このネタが公開になったタイミングでは、ハリボテプログラムをDVDに焼いて客先に送りつけた後(※2時間の仮眠のみ)。
ただし。本番プログラムはまだ完成してない状況でした。
28日中に、本番プログラムを客先サーバに納品しなければならない。
KAC9の締め切りは29日11:59。
つまり。
本番プログラムをさっさと作ってリリースしてしまえば、残りの時間はKAC9は腰を据えて考えられる!
という事で。
27日午後から、私は平日業務をこなしつつ、ひたすらコーディング(※プログラムを書く事)&動作確認&テストを繰り返した。
流石に27日はキツくて(2時間しか寝てないし)早めに帰宅したが……
結局寝ずに自宅で作業続行。
寝てしまうと起きられる自信がなかった。
ゴリゴリごりごりコーディング。
食べると眠くなる体質である事は重々承知していたので、何も食べなかった。
不思議とお腹は空かない。
というか、最後にいつちゃんとした食事したのか覚えてない。
ただ、水分は摂った方がいいと思って飲んでた。
レッドブルを。
美味しかったレッドブル!! ありがとうレッドブル!!
そういえば。
暫く風呂入ってない気がする。
……どうだったかなぁ。
その段階まで来ると、細かい事はあまり気にならなくなっていた。
そして。
28日深夜(早朝?)、無事に本番プログラムを客先サーバに納品!!
お客様に納品完了メールを打ち……
終わった!!!
終わった!!!
終わったよ!!!
今考えるとそれだけ喜ばしい事なんだけど。
そん時は全然喜ぶ事もなく。
客先にメールを打って、送信完了してから倒れるようにソファで寝た。
泥のように寝た。
泥だったね。
完全にね。
……気絶したのかもしれないけど。
そういえば。
睡眠てさ。
時間じゃないんだよ。質なんだよ質。
4時間程度だったけど、プログラム終わった開放感に包まれて、悪夢も見ずに寝れたら。
その時の目覚めはまさに……『最高の目覚め』だったねっ!!
28日は請求書・納品書の発行&年度切り替えによるお客様問い合わせでフル残業。
しかし。
仕事しながらでも比較的頭の中ではKAC9のネタの事を考えてられていた。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
あ、違った。
おめでとう。
おめでとう。
おめでとう。
それは賛辞の言葉だ。
が。
此の所まっっっったく言われる事がない。
だから、まずシーンに悩んだ。
おめでとう。
言われる側なら、何か喜ばしい事があって他人に言われるか、心折れるような事態に見舞われた時に嫌味的に言われるって感じか。
言う側なら、その逆だ。
うん。
うん。
うん?
全然思いつかない。
そんな時に、ふと少し前のやり取りの事を思い出した。(それか、この時にそのやり取りをしたか。具体的なタイミングを覚えてない……)
ある日、ネットの記事を読んだ。
小学生か中学生が、本などで何万文字(忘れた)読んだ事を表彰される、という記事だった。
ワシもプログラムコードやら英語のマニュアルやら訳分からん仕様書とか契約書とかカクヨムとか、1日で一万字ぐらい読んでる。年間で換算したら数百万字じゃ!!
「何故!
小・中学生は本読んだだけで表彰されるんじゃ!! こちとら毎日仕様書やら契約書やら読んでるのに!! 数百万字読んでるのにっ!!
ワシだって本読みたい! 本読んだだけで表彰されたい!! おめでとうって言われたい!! 世の中不公平だっ!!!」
と。
会社で思わず叫んでしまった。
疲れすぎてて、頭の中の叫びがそのまま口からダダ漏れてたんだよね☆
そしたら。
今のホワイト会社の、社長を始め同僚たちが口々に
「おめでとう牧野さん! 文字いっぱい読んだね。凄いよ! 偉いよ! おめでとう牧野さん!」
と、手を叩きながら褒めてくれた。
はい。
それがもとで生まれた話がこちら。
おめでとうって言われたい。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889033102
まさかの一部実話。
ただし。
恋は生まれないね。生れようもないね。生まれたら大問題だよ。
話の元ネタは実話で、それをキャラと状況を置き換えただけです。
何故『ラブコメ』にしようかと思ったかってーと。
KAC3のリベンジです。
見事爆死したけど。
さぁ!
取り敢えずプログラム納期からは解放された快感のまま、皆さんの作品紹介だっ!!
【KAC9】オメデトウ・ホワイトボックス
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889027348
木沢 俊二
https://kakuyomu.jp/users/k1sh
木沢さん2回目のご紹介!!
仲良くさせてもらっている、という事を抜きにして。
怒涛の締め切り明けに、沁みた!!
泣きそうになったこの作品!!
まさに、今の私の状況ではないのか?!
つまりは私の為の作品ではないのかっ?!(※違います)
仕事して疲れてる人
育児に疲れてる人
何かに躓いてしまった人
読むといいよ。
泣いちゃうよ。
そして、疲れた私を笑わせてくれたのはこの作品!!
笑いと涙の午後占い
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889012346
kanegon
https://kakuyomu.jp/users/1234aiueo
kanegonさんも2回目のご紹介。
私の読書範囲が狭い事が伺い知れるね……
でも!
面白かったから!
まさかのノンフィクションだよ!
これがノンフィクションだってよ!!
マジか!!
ラジオから流れるデイリー占いと、それを聞きツッコミを入れるキャラとの会話劇。
いや、マジ声出して笑った……
そんなこんなで。
なんとかKAC9は乗り切った。
プログラム納品というドデカい仕事も終わり、あとは量は多いけど細かい仕事を残すのみ。
そんなの楽勝!!
ふふん。
KAC10は余裕持って書けちゃうんじゃない?
年度末を乗り切った気分に既になっていた私は、浮かれたまま29日12時を迎えた。
最後の地獄が、そこに待っていようなどとは気づかずに。
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