そんなところに怪談が!? 毎度奇抜な発想に驚かされます!

ちょっと臆病な僕っ子女子中学生ミハルの周りで多発する、奇抜な怪異。
それは、彼女のクラスメイトであるマナちゃんが、意図的に創り、広めている。
だけどいったい、なんのために?

ただの七不思議とかじゃない、
まさかの方向性から飛んでくる怪談の発想はウィットに飛んでおり、怖いだけじゃなくユーモアも含み、作者様独特のセンスが感じられます。
今7番目(輪ゴムのお話を1輪と考えれば、6話目ですかね)のお話まできていますが、1話目は、どういうことなの!?という、まだなにもわからない状態で始まる突然の凶行に、ゾクッとさせられました。
クラスメイトに怪談おるやんけ!な3話目は、SNSてのやり取りもまじえながら謎に迫っていく感覚が楽しいです
それから4話目、爪の字のくだりには唸らされました!

全編通してですが、マナちゃんという強烈なキャラクターが良いです。
初っ端からサイコパスなのかと思いきや、意外とふつうの中学生らしく怖がったり、焦ったりする思考を持ち合わせていて、可愛い。自分のこと「マナ」って呼ぶの超可愛い。
あと彼女の口の悪さ、センスが抜群で、癖になります。
「顔色ブタ肉みたい」とか自分の父親のこと、「男性ホルモン多めのメイド」とか。笑
そしてときに敵対しつつも少しずつ縮まっていくミハルとの絶妙な距離感に、ハラハラさせられます。

物語の謎はまだまだ多く残されています。
マナちゃんの友達だったハルカちゃんに関する事件や、ハルカちゃんが今、どうなっているのか。とか。
ソコツネクラスタ周りの動向とか。
いろいろ気になりつつ、続きを楽しみに待ちたいと思います。