個が個を愛する、それは一義でもなく、人間の数だけ、愛が存在する。アイデンティティによって支配された愛を、果たして広範に、かつ的確に送ることが出きるとすれば、それはもはや愛ではないのかもしれない。良作です。
多くの人に、私の思いを届けたい。そんな気持ちから執筆を始めました。私の頭の中にいる人たちが勝手に会話するのを書いているので、特定のジャンルを書く人ではないです…
割れた茶碗を、手段がどうあれ継ぎ合わせたとして、それが完全に元通りといえるのか。 見た目が同じなら、とりわけ事情を知らない人間からならそれでも良いだろう。しかし、割れた事を知る人間からすれば自分…続きを読む
想いは変わらなくても、それだけではどうにもならない現実。悲しくも切ないお話です。
主人公トムは宇宙で命を落とすが、人型ではなく銀色の球体に姿を変えて恋人カスミの元に戻る。それでもカスミは喜ぶが……という導入から始まる物語。二人の関係が徐々に変化していく過程が悲しくも美しく、心…続きを読む
僕は確かに僕だったし、それは君を繋ぎとめるには十分な存在だった。けれどもやはり僕は僕でしかなく、君は僕を僕として見るようになる。心は確かにそこに在った。でもそれは、僕のものであった。僕の…続きを読む
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