個が個を愛する、それは一義でもなく、人間の数だけ、愛が存在する。アイデンティティによって支配された愛を、果たして広範に、かつ的確に送ることが出きるとすれば、それはもはや愛ではないのかもしれない。良作です。
多くの人に、私の思いを届けたい。そんな気持ちから執筆を始めました。私の頭の中にいる人たちが勝手に会話するのを書いているので、特定のジャンルを書く人ではないです…
一種の哲学的な要素があるのだが、唸ってしまった。『僕』は『僕』であるが『僕』ではない。単純でいて単純ではない心理の動きと時間の流れ。上手いと思った。心が揺らいだ。人は温もりを欲する生き…続きを読む
宇宙の中で高熱で死んだトムは電子脳に生まれ変わっていた。トムにはカスミという恋人がおり、トムが宇宙へ行くのを拒んでいた。2人の再会にあった先は……本当にあるかもしれない短編SF作品です。
主人公トムは宇宙で命を落とすが、人型ではなく銀色の球体に姿を変えて恋人カスミの元に戻る。それでもカスミは喜ぶが……という導入から始まる物語。二人の関係が徐々に変化していく過程が悲しくも美しく、心…続きを読む
宇宙で命を落としたトムは、愛するカスミの元へ金属の球体の姿で帰ってきた。何故人型ではなく、そんな姿に?それは死んだトム本人が希望した事だった……。物語の最後に、きっとあなたもトム本人の深…続きを読む
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