まさに耽美的であり情欲的

色情とはまた異なれど、愛欲とも形容し難い艶やかな毒々しさ。所謂猛毒でなく、じわり、じわりと首を真綿で締めるかの如き愛の業。
愛とは常にベクトルが自らに向くものであり、それをまさしく体現した作品がこちらであると、そう感じさせられた。

どういうことかというと、とても面白かったです。
今も抱き続ける彼が、幻想なのか遺体なのか、それは貴方の感じ方次第。