短剣 2

いろいろ考えたけど、今回は動画はとらないことにした。


理由として、まず今回は鉄を『鉱物創造』を使っているため、バレないと思うがあまり世間に見せないほうがいいと思ったから。


それと、この時期に武器の製作系をあげると、何かしらの反感を買いそうだから。(実は、この時期だからこそ再生回数は伸びるとおもっている。)



まーなどなど、理由はこんなのだ。




そろそろ、炉の温度が上がってきたので、鉄の上に鋼を乗せて、炉の中にいれる。



昔の鍛冶師や俺が教えてもらっている刀鍛冶はふいごで、炉に空気をおくり炉の温度を上げていたらしいが、今のこの発展した時代で、特に刀鍛冶でもない俺の家は、電気送風機で風を送っている。



鉄と鋼が熱せられたら、一度取り出して叩いていく。


最初は手で打つのではなく、電動で動くスプリングハンマーで叩いていく、ある程度叩いたら、炉に戻してねしいていく。


それで、熱せられたらまた叩いって、そのあと半分に折り曲げて熱して、また叩いてを繰り返しやってく。



この作業は、鉄から酸素などの不純物を取り除き、鉄の純度を上げて、強度を上げているのだ。


これが、所謂「鉄を鍛える」と言うことである。ちなみに、このことから「鍛造」と言う。



前の作業をある程度繰り返し、鉄から不純物を取り除けたら、ある程度で形を作っていく。



この短剣は両刃の短剣でもいいかなーと思ったのだが、実際に使って行くことを考えたら、見慣れ、使い慣れ、作り慣れた、片刃の曲刀の方がいいと思い片刃の曲刀を作っていく。




熱しては形を整え、熱しては形を整えを繰り返し、



刃渡り40cmぐらいの曲刀の形にしていく。



そして形が出来たら、焼入れをする。



焼入れとは、金属を所定の高温状態から急冷させる熱処理で、焼入れを行うことにより、鉄鋼材を硬くして、耐摩耗性や引張強さ、疲労強度などの強度を向上させることができる。



しかし、この焼入れは難しく、割れやひずみなどの欠陥が起きる可能性があるのだ。




できた曲刀を再度炉に入れ、熱していく。この熱しぐあいを見極めるのが極めて難しい。


しかし、今回はなんとなくだがタイミングがわかったような気がした。



そのタイミングと同時に炉から取り出し、水に入れ急冷する。



そしてある程度冷えたら取り出し、割れやひずみがないかを確認する。



今回は割れやひずみはなく、ほぼ完璧といえる仕上がりになった。



「おー、久しぶりに割れ出来んかったなー」


「しかも、なんかタイミングがわかったし」



「あれかな?『生産の神』に鍛冶のスキルがあるんかな?」



そう言ってスキル一覧を見てみる。


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鍛冶

鍛冶に関する作業に対して補正。レベルが上がるにつれて、作業の効率化が可能。スキルを使っている場合、魔物の素材を使うことが出来る。

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「やっぱこのスキルのおかげかな」




「じゃー、最後に焼戻しして、今日は終わろーかな」


焼戻しとは、焼入れをしただけでは硬いが脆い状態なので、焼戻しをすることにより、粘り強さを与える。



そして、焼戻しが終わり外に出る



「もー真っ暗じゃが、研ぐのとかは明日でえーじゃろー」


「今日ははよー寝よ。役所の人くるし」



そう言って、母屋に帰り、片付けと、飯、風呂を終えて、静かに眠るのであった。













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