「また会いに来たよ」

気の置けない兄妹の中の良さに、とてもほっこりします。
しかし、さりげない言動の端々には、お兄さんの優しさが現れていて、より和やかな気持ちになれました。
子育てで大変な時だからこそ、こういうやり取りは心の支えになるのだろうなと思いました。

仲の良かった兄が、甥っ子である我が子に会いに来るお話。

この兄、そして妹と言うのが、同作者様の『国見兄妹の【むかし】と【いま】』『それでもこの冷えた手が』に登場していた二人になるのですが、これらを順に読んでいった身としては感慨深いものがあります。
あの小さかった二人が親になって子供の面倒を見ているなんて(。´Д⊂)

もちろんそれら前作を知らなくても、本作だけでも十分に楽しめます。それぞれ家庭を持って、だけど未だに仲の良い兄妹。そして暖かい回りの人たちに、ほっこりする事間違いなしです。

兄妹仲が良かった妹が結婚して、やがて甥っ子が産まれた。
事ある毎に顔を出しては、甥っ子の面倒を見るお兄さん。母親一人で育児をするのは大変だと言いますけど、この家族は問題ないです。何かあった時に……いえ、何も無くても助けてくれる、優しい兄がいるのですから。

同作者様の作品、『国見兄弟の【むかし】と【いま】』、『それでもこの冷えた手が』の続きとなっていますが、今作だけでも十分に楽しめます。

互いに結婚しても、未だ仲の良い兄妹。義妹の事をちゃんと考えてくれる優しい兄の奥さんが出てきて、とても家族愛に溢れたお話です。