概要
幼い頃の、あの日を。見上げた星空を。ずっとずっと覚えている。
「離れたくない、って。ずっと一緒にいたいって言ったら、どうする?」
その問いに答えはなかったから、僕らは、離れ離れになった。
そうして、僕達の話は終わったはずだった。成長して、僕はひとり、このまま生を送るのだと思っていた。
――変化というのは、心構えしていないときに限って始まるのだと、どうして忘れていたのだろう。
小さな頃の思い出が、僕の心をかき乱していた。
これはただ、高校生になった僕と君が、思い出を抱えて再会するだけの話だ。
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