七人の作家

作者 達見ゆう

勇姿ここに集う

  • ★★★ Excellent!!!

平成時代末期、とあるWeb小説サイト「カキヨミ」の運営たちは怯えていた。
「カキヨミ」で行われているコンテストが「Wild SAMURAI」なる集団の不正により荒らされ、選考が機能しなくなっていたのだ。
業を煮やした編集長下北沢はプロ作家を雇い、コンテストを正常化させようと試みる――

衝撃的な導入から始まる本作だが、
極めて真面目にネット隆盛の今の時代における文芸について問題を一投し向き合っている。

招集される七人のプロ作家もバラエティ豊かだ。
現代ファンタジー作家「ミタカ・ユーキ」
星新一の再来「立川千鶴」
恋愛小説作家「国分寺奏太」
ホラーの鬼才「長泉なめり」
ラブコメ作家「秋津あいり」
キャラ文芸作家「安積永盛」
そして弱冠17歳にして雷撃文庫新人賞受賞者の「菊名千夜」
短編の登場人物というのが信じられないくらいに設定が練られており、代表作も読んでみたくなる。
彼らは各々得意なジャンルに参戦し、「Wild SAMURAI」に正々堂々と立ち向かうのである。

七人の作家と「Wild SAMURAI」との手に汗握る攻防は剣戟。
連携や情報を武器とし、戦局の先読みが行われる様はまさに戦記物のようだ。

果たしてこの戦いの結末に何が待っているのか、是非ご一読ください。

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