登場人物全員が「生きている」と感じる

  • ★★★ Excellent!!!

「カルマの塔」に引き続き群像劇が丁寧というか、人一人一人の歴史、重みがこんなに隅々まで感じられる、まさしく一人ひとり、登場人物全員の「生」を感じられる頭のおかしい物語です。(褒めてるつもりです)
なんというか…生きてる、皆が皆、その日その時を彼らなりに精一杯全力でもがき足掻き、そしてそれらが複雑で美しい紋様を描く…束ね方も何もかも芸術的というか、…数式か?ってレベルのハマり方して気持ちいいんだけど悍ましいです ハマり方が綺麗すぎると悍ましいですよね

カルマの塔で少し触れた世界の話にこの話でさらに深堀されますし、なんならどんどん謎が噴出するしあちこちに語られない物語が散らばっていてけやき先生が10人はいるな…と言った感じです。

私はアストライアーでは割とフラットな読者だった筈なんですけど、最終話で生身で宇宙から地球に落っこちてかけらも残らない…みたいな死に方したので是非たくさんの人に死んでもらいたいです。アストライアーをよろしくお願いします。

P.S.
私の推しであるカノウとアールト、特にアールトの深堀、いやいつかウィリアムとお話できるのを待ってます…。(ほぼ確実に来ない)
全然お前のこと分からないけど、アールト、好きだ…登場増えてくれ…

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