本当の温かさは寒さを知っている人だけが放てる光だと思います。

 こちらの作者の星都ハナスさんと言えば、私の中で1番に思い浮かぶ作品は「ハダカデバネズミの幸年期」というエッセイでした。

 他の作品も勿論素敵なのですが、ご本人のお人柄がよく出ている楽しくて素敵な「ハダカデバネズミの幸年期」。

 でも、それは「もぐらの泪」があったからこそだったのです。
 
 私の勝手な気持ちとしては「ハダカデバネズミの幸年期」と「もぐらの泪」は対になっている作品だと思っています。

 まるで、光と影のような。
 
 その影の部分がこちらの「もぐらの泪」なのですが、こちらを読んで私は作者さんのことがもっと大好きになりました。

 色んな経験や思いがあったからこそ、作者さんのポジティブな言葉はすんなりと心に入ってきていたのだなぁとしみじみ感じたのです。

 なので「もぐらの泪」と「ハダカデバネズミの幸年期」。両方読むことで分かることが沢山あると思います。

 どちらも毎日に感謝をしたくなる様な作品です。

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