ストーリーも優しくてすてきでしたが、言葉のチョイスや表現がとてもやわらかく、優しげで、改行の間もとても心地よく……読み手の想像を膨らませる、美しい童話でした。
物語が現実になる――哀しくも優しい物語。
「読み終えたらもう一度読みたくなる、そんな作品を目指しました。」天の邪鬼な私はその文章を見て、「じゃあ読み返さなくてもいいくらい、じっくり読み込もう」と思ってしまいました。そんな挑戦的な気持ちで…続きを読む
当初はありがちな男女の出会いを描いたと思われた本作品。その予想は見事に裏切られた。美しい光景の中。再び彼らが巡り合うことを祝福する。――――怪物なんてどこにもいない。
最初はただの少女と少年の何気ないエピソードだと思えたけど、所々にあるちょっとしたことで気づいていく。文の構成もよく読みやすい。
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