誰かの苦しみを理解できるのは、苦しんだ人間だけなんだ。

「人」とは、何を指すのか。
本が読めて、自分たちの存在を見て確認しあえて、
単純な『仲良し』ができたら、「人」なのか。

じゃあ、「そうじゃない」者たちのことは何と呼べばいいと
いうのか。異物?外れもの?・・どれも違うんじゃないのか?

途中空いた空白の間に、言葉は要らないのかもしれない。

普段私たちが何気なくやっている「意味が無い」と思う行為
の中にこそ、私たちにとって何よりも「大切なもの」が、
ひっそりとたたずんでいたのかもしれない。

そんなことを考えました。
こういう作品が読めてよかった。
期待しています。

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