見知らぬ土地へ迷い込んだら、そこは素敵な迷路でした


ふわふわと小気味のいいリズムの文章に誘われて、ふらふらと迷い込んでしまった文章の波。そこら中にツボが置かれてあって、RPGの主人公が自由にツボを割って中の持ち物を勝手に持っていくのを許すように寛大な気持ちで受け入れてくれる。
そんな(?)エッセイです。

片っ端からツボを割っていきましたが、大体のツボに笑いが入っています。それがたまらなくなって、どこもかしこも笑い散らかした後が残っています。こりゃ参った。

するすると誘われるまま迷い込んだら、そこは素敵な街でした――。というよりも、更に入り組んだ迷路の中。そこらかしこに色んな発見が置かれてある、好奇心を刺激するしかない構図。

最初に見かけたいかにもな道が実は外に通じている唯一の道だった、風に見せかけてやっぱり全部の道から外に出られるような安心感。

何度でも潜りたくなりますよ。

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